モノクロタイム

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技術書典16オフラインイベントお疲れ様でした

こんにちは、れいじです。

オンラインイベントは2024/05/25から、オフラインイベントは2024/05/26から開催されている技術書典16にオフライン参加してきました。

techbookfest.org

参加表明の過去記事はこちらから。

reiji1020.hatenablog.com

参加までのSNS運用について

CANDY CHUPS Lab.は今回からXでのポストと同じようにBlueSkyでのポストも実施していました。

Xでは

  • 外部サイトに誘導するようなリンクをポストしたアカウントがシャドウバンの対象になってしまう可能性があること(公式声明はなくあくまで推定情報に基づく)
  • スペース名などを記述するためにアカウント名を変更すると一時的にアカウントがロックされる(2024/03~2024/04程度まで確認。現在は起こっていない)
  • 課金アカウント、所謂青バッジアカウントでなければインプレッションが伸びにくい状況にあること

などの問題があり、徐々にBlueSkyでのポストの方を増やしています。

【追記あり】X(Twitter)でURLを貼るとツイートが表示されない問題、検証してみた結果→YouTube、Instagram、Yahoo!ニュースが非表示に - Togetter

X(Twitter)でプロフィールを短期間のうちに2度変更したら凍結するのか実験|七夕あるた ( from 外の人 )

BlueSkyもXもフォロワー数の少なさは変わりませんが、BlueSkyのほうがインプレッションのアルゴリズムがまだXよりも平等ですし、なにより外部リンクを貼ることに対するペナルティが(おそらく)無いことがとても大きいです。これからはXよりもBlueSkyの方がポストの頻度を増やすことになりそうです。

bsky.app

オンラインとオフラインの差について

どんなジャンルの本を書いても同じ結果に落ち着くんですが、通販でお求めいただくケースがとても多いです。比率で言うと会場での頒布が20%、通販でのご注文が80%くらい差があります。前回から技術書典オンラインマーケットでも冊子版を頒布開始してから注文数がとても増えました。

対して会場ではかなり暇してるタイプで、はえ~みんなすっごい売れてるって感じで会場内を眺めています。もしかして会場持ち込み分ってそんなにいらないかもしれない…と思ったり思わなかったりしはじめました。

技術書典のアップデートがとても良かった

完全手ぶらセットが用意されていた🛍️

blog.techbookfest.org

サンプル画像は公式ブログの内容を御覧ください。完全手ぶらセットをベースに設営したものが以下のポストになります。うちわはお手製ですがドルオタではないのでセンスが最悪です。

技術書典の参加を通してはじめて「本を作って売る」という経験をされる方は一定数いるのではないかと思っています。運営の方や有識者のサポートによって本を用意することはできても、イベント当日に必要なものってなんだっけ?というところまでは中々サポートが難しい所なのかなと思いました。技術系同人誌頒布サークルに限らずスペースの作り方や宣伝の仕方は悩む要素ですし、何がイベントに必要で何が不要なのかはサークルによって違います。サークルとしての特色を出すために宣材の作り方をあまり他人に教えたくない人もいるかもしれません。

ただし今回完全手ぶらセットを用意していただいたことで「イベントでの書籍頒布に慣れた人」と「サークル参加自体が初めての人」の差がかなり縮まったように感じました。クロスがひいてあるだけでもスペースの完成度はぐっと上がりますし、値札は作るの忘れた!持って来るの忘れた!な人の救済策にもなります。

プロフィール帳は平成ー⊂″真ωΦ@┐°□┐巾長書、キま<丶)女だったのでめっっっっちゃ楽しく書かせていただいたんですが(平成生まれ女、小学校の中休みの時間はプロフ帳のページを書いて渡すという一種の原稿タイムになりがち)、見た限り設営時間内にあのプロフ帳を書く余裕がないサークルもちらほらいらっしゃったようです。ただ書いて立てていると足を止めて見てくださったかたもいらっしゃいました。何年経ってもプロフ帳は書いていて楽しいので画像素材として頒布いただき、事前にSNSなどで流すような使い方でもよかったのかな~と思いました+オンラインイベントにのみ参加されている方で、実際にそういう使い方をされている方もいらっしゃいました。

ただし(うちもそうですが)何度かサークル参加をしている方は手ぶらセットを使ったうえでいつもの什器も持ち込んでいた所が多かったようです。今回初めてサークル参加された方も手ぶらセットをベースに自分だけのスペースをデザインできるといいのかもしれません。

サークルの都合に基づいて撤収作業開始時間が少し早くなったこと&撤収作業開始が可能である旨のアナウンスがあったこと📢

(元々早く片付けを行っていたサークルもあったのかもしれませんが)今回閉場1時間前ごろ、運営の方よりサークルの自主判断によって撤収作業を始めてよいとのアナウンスがありました。本件は前回か前々回にアンケートで意見を出していたことで、翌日が平日であることなどを主な理由として会の終了を待たずに撤収作業が開始できないかと考えていました。これまでのイベントでは閉場のアナウンスがあるまでは参加者の方が頒布物を購入できる状態でブースを用意しておき、閉場のアナウンスがあってから片付けを開始していました。片付けの状況にもよりますが、運送会社へ荷物を預けて会場を後にするのは18時か18時過ぎ頃で他の同人系もしくはアートイベントと比べて入退場可能時間に大きな制限がありました。

運送会社との連携や一般参加者を迎え入れイベントへの満足度を高めなければいけない一方、会場への一般参加者の入場が落ち着いた頃に「サークルの自主判断によって」撤収作業の開始が許可されとても安心しました。小さなことかもしれませんが私にとってはこれが非常に助かりました。

イベント独自の決済方法「かんたん後払い」が定着していること💴

当サークルでは前回の技術書典までは本をお求めいただいた方のうちおよそ半数の方が現金でのお支払いを選択されました。

コミケやその他同人系イベントに参加した事がある方はご存知かもしれませんが本やグッズを購入するときはなるべくお釣りが必要ないように小銭を用意したり、高額紙幣はなるべく両替をして少額にします。サークル参加側もなるべくお釣りが必要ないようにキリの良い金額で本を頒布している方もいます。これまでの技術書典ではワンコインの本でも紙幣でお支払いを受けたり、数百~数千円の本に対して一万円札でお支払いを受けたりなど高額紙幣のお取り扱いも度々ありました。(もちろんお支払い金額ぴったりに出していただけた方もいますし、そちらのほうが圧倒的に多数です)サークルスペースといえどパブリックな場において、高額紙幣をはじめとした多額の現金を管理することはとても気を遣うことです。 当サークルに限定した話にはなりますが、今回の技術書典では100%の方にかんたん後払いにて決済をしていただけました。現金決済が減っていけば現金でのお釣りを用意する必要がなくなっていくので荷物も減り、現金管理のリスクがなくなるのでサークル側にメリットしかないです。

改善していただけると嬉しいこと

自スペースに立ち寄った一般参加者が近隣のスペースの邪魔にならないようにサークル側へアナウンスをお願いしたい🙇🏻

基本的にスペースの正面はそのスペースに訪れている一般参加者のための領域であり、できるだけこの領域に収まるように見本誌を読んでいただいたり頒布行為を行うようにしています。 技術書典では対面のスペースまでの距離がとても広いので正面のスペースに対して多大な迷惑がかかることはほとんどありませんが、コロナ対策が終わり隣のスペースと接地しはじめてからお隣さんとはトラブルにならないよう気をつけています。

スペースには一般参加者として友人・仕事仲間などが訪れることもあります。その際に一般参加者の方々にこちらのスペースにはみ出して会話をされることがありました。「隣のスペースに遊びに来た一般参加者がこちらのスペースにはみ出して会話をしている」という行為は数回前の技術書典(確か技術書典13)でも起きていて、このときは私のスペースに参加者の方がいらっしゃっていて、かつお隣のサークル主さんが注意をする気配がなかったので私の方からスペースにはみ出してこないよう一言申し上げました。

その時点で隣のスペースに人が少なくても、そのスペースの前を防ぐように立たれるとこれからそのスペースを訪れようとしていた方や見本誌を読んでいる方に対する迷惑行為になります。これを一般参加者側にアナウンスしマナーとして身につけていただくことはあまりにも難しいため、サークル側に一般参加者の整列や他所のスペースにはみ出さないよう周知していただけるといいと思いました。

※以下はだいぶひどい内容ですが、実際にトラブルになっている例もあります。

コミケで隣のサークルに迷惑をかけられた話 - Togetter

サークル入場開始~頒布物の確認作業開始までの時間が著しく短かったので、何時頃から開始するかを固定するか事前に周知してほしい⌚

私と売り子の二人はサークル入場開始の時刻より早く会場に到着しており、入場待機列に並んだ上で会場へ入りました。本は自宅から会場へ送っていたので荷受場から段ボールを会場中程の自スペースに運び、荷解きを始めた十数分後にこれから頒布物確認を開始する旨のアナウンスがありました。今回は過去に覚えがないほど頒布物の確認作業の開始が早く、スペースに到着して前述の完全手ぶらセットの中身を出したりスペース設営用の什器を用意しているうちにスタッフの方がスペースへいらっしゃいました。結果として頒布物の確認作業はしていただけましたが、設営準備のほうを先に進めていたため慌てての確認作業となりました。

私のスペースではグッズを含め頒布物が複数あり、これらを複数の段ボールに分けて入れていたことから余計に手間がかかってしまいました。何時頃から頒布物の確認作業を順次開始していくかなどが明確に決まっていれば段取りよく頒布物のご用意ができそうだと感じました。(こちらアナウンスをされていた上で私の見落とし・聞き漏らしがあればすみません)

当サークルの頒布物の傾向に関して

今回はSvelteでライブラリを作って、さらにWebページまで作ってみるという内容の本を出しました。

techbookfest.org

技術書典は新しい技術と出会えるイベントだと思っているので、本業であるフロントエンドエンジニアの知識を生かしつつメジャーどころとはちょっと外れた技術についての本を書くようにしています。なので「ちょっと外れた」が「外してない」になった頃に本が手に取られていくことが多くあります。これを「CCLの新刊は次回のイベントでヒットする法則」と呼んでいます。実際に前回出した新刊も今回の技術書典でジワ売れしています。でも今回の新刊は既にジワ売れしているので次回持越しはないかもしれません。

ハンズオン的な本の良いところは余計なことを書かなくていい事で、本に本文の内容としての意味での余白(ガチガチに固めすぎない内容)があることでハンズオンを終えた読者がもっと知りたいと思ったときに自分で自由に調べ、成長ができることだと思っています。エンジニア、日頃からわからなかったらググれって言われてますからね。

当然メインロードから外れているので手にとってもらえる機会は減りますが今回も商業誌になったらいいな~とは思っています。240ページ修正するのだいぶ辛いけど…。

次回からどうする

SNSを完全にBlueSkyへ移行する

先も触れましたが、正直Xはインプレとポスト内容におけるアカウントに対するペナルティが厳しすぎて宣伝ポストがし辛いプラットフォームになってしまいました。幸いフォロワー数ががっくり落ちる、というわけでもないので本格的にBlueSkyでのポストをメインに実施します。

本の内容をフロントエンドからCGに戻すかも

本来CCLではvvvvの本を発行し続けてきました。これらはもう書かなくなって久しいものですが、フロントエンド技術での新刊を作るのが大分ネタ切れになりつつあるので、もう一度vvvvの本を書こうかなと思っています。それかハンドメイドとテクノロジーの応用について何か書けたらな~と思ってます。

ファッション抑えたほうが良い?

会社の同期(男性)を晩ごはんで釣って売り子をさせているんですが、基本的に話しかけられるのは売り子のほうで、本に関する説明を求められたときも売り子の方に話しかけられることが圧倒的に多かったです。スペースの本、全身ピンクハウスのフリルの女が描いてます すまんやで(描いたとしても表紙絵だと思われてそう) とはいえそれで話しかけづらいとか喋りづらいとかあったら申し訳ないのでちょい抑えめのアロハシャツとか着ます。次秋頃になりそうだけど…

おわりと宣伝

今回の技術書典もすごく楽しかったです!オンラインイベントは2024/06/09まで開催されていて、「第8回 刺され!技術書アワード」と称して各賞に見合った本を選出するイベントが開催されています。アワードの中では書いた本を紹介してい配信も予定されています。

blog.techbookfest.org

CANDY CHUPS Lab.の新刊も応募しています!どのような紹介をしていただけるのか楽しみです!

またCANDY CHUPS Lab.の既刊の一部はインプレスR&D様の技術の泉シリーズの一冊として商業誌になってパワーアップ・販売されています。

nextpublishing.jp

nextpublishing.jp

※翌月以降にもう一冊商業誌を出す予定があります。こちらは書影などが出てから別途宣伝をする予定です。

とにかくすぐに本が欲しい、CCLのグッズも欲しい!という方はBOOTHでの通販もご検討ください。新グッズ予告になりますが、来月くらいに

  • CCLキラキラキャンディアクリルキーホルダー
  • スマホカバーに挟める成金ぎゃおちゃんのぺかぺか金ピカシール

が出る予定です。

gyaopan.booth.pm

それでは!

※本当の余談

CCLはハンドメイドサークルでもあるので、こういう布を見ると端処理をしたりポケットをつけたくなったりしてしまいます