モノクロタイム

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みんなではじめるデザイン批評という本を買った

こんにちは,れいじです.

ぷらっと本屋に行くと,こういう本が出ていました.

立ち読みをしたところ,職業としてのデザイナーのみならず製品やサービスのアイデアマン,クリエイター,エンジニアも参考に出来る内容である気がしたので購入しました.まだ導入部分しか読んでいませんが,すごく共感することがあったのでまとめます.

デザイナーとは

デザイナー(英語:designer)とは視覚領域において意匠計画や図案、設計を手掛ける人のこと。日本で単に「デザイナー」という場合、主にグラフィックデザインや家具設計、服飾、工業デザインの分野の人物を指すことが多い。 デザインはあらゆる分野に関わるものであり、広がる現状がある。これらの肩書きを名乗るには資格は特に必要ではない事から様々な分野の人物に「○○デザイナー」という肩書きを付けることが増加している。(特に近年、本来の設計・デザインより外れた業種、業態にも利用されることがある)

引用元:デザイナー - Wikipedia

なるほどね?

この本では,デザイナーという言葉を以下のように定義しています.

アイディアを思いつき,何らかの方法でアイディアの創出に取り組む全ての人を,「デザイナー」と呼ぶ.

引用元:みんなではじめるデザイン批評ー目的達成のためのコラボレーション&コミュニケーション改善ガイド

エンジニアやクリエイターにも適用できると思った理由です.おそらくこの本を手に取った読者の大半がデザイナーになるのではないでしょうか.

その批判は果たしてデザインを良くする糧になるのか

ちょうどTwitterのUIが変わって批判が巻き起こっていますね.

うん,なかなかにつらそう.

実はTwitterFacebookなどのSNSなどでよく見られるのが感情的な批判や自己中心的なアイディアの提案です.これらのツイートをしている人たちの一体何割が「本当にTwitterを良いものにしよう」と考えているのでしょう.

アイディアをよりよくする批評をする

前節で述べた「感情的な批判」はもってのほかですが,他にも良くない批評のやり方はあります.

自分の感性,感情を元にした批評

「その辺の幼稚園生にでも作らせた方がマシ」

「うーんまあいいんじゃない?」

「やる気あんの?」

これらは批評でもなんでもありません,コメントです.チラシの裏にでも書いてろってレベルのコメントです.前節の例と同じく,本当にアイディアを良いものにしていこうという気はあるのでしょうか.感情的かつ全く建設的で無いコメントはやめましょう.

自分の地位や知識をひけらかすための批評

「自分だったらそこのボタン,変えてたな〜」

「そこをそういうふうに作っちゃったのは何か意図があるの?」

「もっと良いやり方があるよね」

大学などの教育機関でありがちな批評だと思います.というかあります.ありました.批評しているようでしていない良い例です.

批評の場においてオレが教育してやっている,教えてやっている,考えさせる機会を与えているという心持ちでいるのは良くないです.

今この場でやるべき事はデザイナーを育てることでも自分の権威・知識をひけらかす事でもなく,アイディアを磨き上げ,よりよいものにする事です.

ーーー

では,アイデアをよりよくする批評の仕方とはどういったものでしょうか.

上記の2つに欠けていた要素が,この3つです.

  • 根拠を明らかにする

  • 指示を明確にする

  • そのデザインに変更する事で得られる有効性を示す

そもそも批評の場に限らず,作ってきたもの,考えてきたものを納得のできないまま却下されるというのは気分が良いものではありません.批評を受ける者,行う者双方が納得できる理由が必要です.そして改善策を提示すること.それによって得られる有効性も.

とまぁ,この辺まで読みました.

院生という立場上学部生にアドバイスを行うことがあるのですが,そりゃそんな内容で批評するのはダメでしょうな〜と思いました.私自身も理由の無い批判や具体性のない指示が大嫌いなので,できるだけ根拠や指示を明確にするようにはしています.

大学内でのデザイン批評に関する記事も出来れば書きたいですね.とりあえずはこの本を読み進めます.

ではでは〜